重層的な世論形成過程

メディア・ネットワーク・公共性

東京大学出版会
安野智子　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2006年02月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784130560641

内容情報

[BOOKデータベースより]

現代の政治・社会の動向に大きな力をふるう「世論」。その形成過程と変化のダイナミズムに迫る。

第１章　世論と公共圏（「世論」の概念；世論調査と世論　ほか）
第２章　マスメディアと世論（切り取られた「現実」―マスメディアが形成するリアリティ；マスメディアの社会的影響力とその認知　ほか）
第３章　意見分布とその認知―ソーシャル・ネットワークと「閉じた世論」（「意見分布の無知」現象；意見分布無知の類型と意見分布認知のメカニズム　ほか）
第４章　世論過程とネットワーク―沈黙の螺旋理論の再検討（「沈黙の螺旋」理論とハードコア層；世論過程の非対称性―「沈黙の螺旋」仮説の再検討（１）　ほか）
第５章　世論が変化を受け入れるとき（争点関心と争点態度による重層的な世論過程；「公共性」が合意を求めるとき―少年法の争点による再検証　ほか）

[日販商品データベースより]

個々人の言動を越えて政治や社会に力を及ぼす存在となる「世論」。社会心理学におけるメディア研究やソーシャル・ネットワーク論に、オリジナルな調査データを交えながら、その形成に迫る。