- 魔女がいっぱい
-
ロアルド・ダールコレクション 13
The witches.評論社
ロアルド・ダール クエンティン・ブレーク 清水達也 鶴見敏- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2006年01月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784566014220
[BOOKデータベースより]
この世の中、ほんとうは魔女がいっぱいいるんだ。そのへんの女の人とまったく変わらない格好をしているから、みんな、気づかないだけ。おばあちゃんが、見分け方を教えてくれたんだけど…。ある日、ひょんなことから、ぼくは魔女の集会をのぞき見した。魔女たちは子どもが大嫌いで、恐ろしい相談をしていた。運悪く、ぼくは見つかり、つかまってしまい、鼻をつままれて苦しくなったので、口をあけた…。
[日販商品データベースより]ある日、僕は魔女の集会を覗き見した。魔女たちは子どもが大嫌いで、恐ろしい相談をしていた。運悪く捕まってしまい、鼻をつままれて苦しくなったので…。ダールの少年時代の体験が見事に甦った空想物語。
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魔女登場の作品は、絵本でもたくさん読みました。
どの魔女も怖いと言うよりは、可愛らしかったり愛すべき弱点があったりと、おどろおどろしい感じとはかけ離れた存在として描かれている作品が多く、どこか安心して読めました。
作者は、ダールさんだし、この作品もきっとたくさん笑わせてくれるんだろうなー、と勝手に決め込み読みました。
恐るべし、ダールさん!
子供心を掴んでいらっしゃる。
この不気味さスリリングさは、子どもにきっとうけるでしょう。
子どもは怖いもの大好きですもの。
主人公の男の子は、不幸な事故のため両親を失い、ノルウエーのおばあちゃんと住むことに。
おばあちゃんの話してくれる魔女のお話は、「ほかのほとんどのお話と違って、作り話じゃない本当のことだ」とおばあちゃん。
このおばあちゃんの語る魔女の特徴のまことしやかなこと、読んでいてこのおばあちゃんは一体何者?と訝しく思ってしまいました。
そして、ダールさんのこの奇想天外な発想に、いえいえ魔術に見事にかかってしまい最後までいっきに読みました。
魔女の見分け方をおばあちゃんから聞いていた主人公の“ぼく”は、ある日ひょんなことから、魔女の集会を目撃してしまい、魔女たちに見つかり、・・・。
手に汗握る展開に、“ぼく”がどうなってしまうのかが気がかりで、先を急ぎ読みました。
これから先、おばあちゃんと“ぼく”に残された課題(任務)に思いを馳せ、爽やかにお話は閉じられています。
日本の読者からすれば、こんな閉じ方もありなのか、という感想をもたれる方もいるやも知れません。
私と息子は、続編の存在を期待しています。
造語の達人ダールさんの愉快な“魔女言葉”をそのニュアンスを壊さず見事に訳された作品だと思います。
ブレイクさんのあったかくてユーモア溢れる素敵な挿絵も、ダール作品にはなくてはならないものだと、今回改めて楽しみながら思いました。 (アダム&デヴさん 50代・青森県 男の子12歳)
【情報提供・絵本ナビ】