絵はがき１００年

近代日本のビジュアル・メディア
朝日選書　７９１

朝日新聞出版
橋爪紳也　

• 価格: 1,430円（本体1,300円＋税）
• 発行年月: 2006年01月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784022598912

内容情報

[BOOKデータベースより]

絵はがきが生まれて約１００年。現在では、観光地のみやげ物、イベントや展覧会の記念品というイメージが強いが、明治末から昭和のはじめにかけて大量に発行された絵はがきは、テレビやラジオのない時代、もっとも身近で、もっとも速報性のある、重要なメディアでもあった。１９００年に私製はがきの発行が許可されると、絵はがきが大ブームとなる。日本のどこかで災害や大事件が起こるたびに、絵はがきがつくられた。事故を伝える新聞号外や遺体の写真までもが絵はがきになった。一方で、高校野球や万博といったビッグイベントはもちろん、学校の遠速や運動会のような私的な催しでも、絵はがきは記念品の定番だった。著者秘蔵のコレクション約９０点をカラーで紹介、描かれた事件や風俗から、近代日本が失った風景の意味、過ぎ去った時代の雰囲気を読み解く。

第１章　収集家の周辺
第２章　エンターテインメントと絵はがき（近代的なレジャーの誕生；イルミネーションを楽しむ）
第３章　記録写真としての絵はがき（懐かしき学舎；災害の現場から）
第４章　メディアイベントと絵はがき（飛行機一〇〇年；スポーツ万歳；万博がはじまる）

[日販商品データベースより]

絵はがきが生まれて約１００年。テレビやラジオのない時代、それは重要なメディアだった…。著者秘蔵のコレクション約９０点をカラーで紹介。描かれた事件や風俗から、近代日本が失った風景の意味を読み解く。