トーマス・マンとクラウス・マン

《倒錯》の文学とナチズム

ナカニシヤ出版
奥田敏広　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2006年01月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784888489898

内容情報

[BOOKデータベースより]

創作メモをはじめとする最新の一次資料を渉猟しマン父子の作品を精緻に解読、時代の狂気と交錯する作家の欲望をえぐり出す。

第１部　“倒錯”と文学（禁忌と啓蒙；「俳優」としての“前衛作家”―若いクラウス・マン；ドン・キホーテの愛―トーマス・マンの「最後の愛」をめぐって；パロディー、あるいは文学のための「体験」―パウル体験と『ファウストゥス博士』　ほか）
第２部　文学と政治、あるいはリアリズムと象徴（同性愛とナチズム―「問題がある」；ナショナリズムの創造力―マン父子とドイツ青年運動；エロスと暴力―クラウス・マンの亡命小説『火山』；ふたつの「キス」―トーマス・マンの小説『マーリオと魔術師』　ほか）

[日販商品データベースより]

創作メモをはじめとする最新の一次資料を渉猟し、マン父子の作品を精緻に解読することによって、ナショナリズムと同性愛エロスの共犯関係を解明。時代の狂気と交錯する作家の欲望を抉り出した１冊。