- 悪魔のささやき
-
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2005年11月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784652023532
[BOOKデータベースより]
“たっぷり”がうれしい!星新一ショートショート。新鮮なアイディア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの傑作。「ちょっと長め」だから“たっぷり”面白い。
[日販商品データベースより]新鮮なアイディア、完全なプロット、意外な結末の3要素がそろったショートショートの傑作。「ちょっと長め」だから“たっぷり”面白い。表題作を含む9編を収録。朝の読書にも最適な1冊。
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『星新一ちょっと長めのショートショート3(理論社)。
表題作である「悪魔のささやき」をはじめとして、9篇の「ちょっと長めのショートショート」が収められた、児童書。
装幀・挿絵(それぞれの作品に挿絵がついています)は、和田誠さん。
『ショートショートセレクション』シリーズの場合、ひとつのお話に一枚の和田誠さんの挿絵でしたが、このシリーズでは2枚あったりして、こちらも「ちょっと多め」。
一番面白かったのは「あと五十日」。
五十歳を過ぎたばかりの男のそばに突然やってきた、やせた陰気な男。
陰気な男がこうささやく。「あと五十日でございますよ」
それから毎日、陰気な男がささやく日数は減っていく。
男はそれまで何事もなく順調だった。仕事も、家庭も、自身の体力も。
この陰気な男は死神か? そして、毎日減っていく日数は?
これがもし自分に起こればどうするだろう。
子供たちならこのショートショートも楽しく読めるのだろうが、シニア世代ともなればつい自分のことのように考えてしまう。
恐ろしきかな、星新一。
もうひとつ、巻頭の「すなおな性格」も、シニア世代にとっては深刻な物語。
自分で何事も決められない男は、人生の岐路のたびに占い師の予言を素直に聞いて生きていく。失敗もすれば成功もする。占い師の予言のままに人生を歩んできた男は、これでいいのかと立ち止まり、そして向かった先は…やはり占い師。
星新一のショートショートは子供だけでなく、大人はより楽しめます。(夏の雨さん 60代・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】