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[BOOKデータベースより]
個人の孤独な作業とされる芸術は、根底に「他者」を抱えもっている。芸術の根源的社会性を明確にするとともに、この「他者」のありようが、どのように「近代」の変容を規定してきたかを厳密な論理でたどりなおす。現代日本をリードする社会学者による初の本格的芸術論。
序 美における乱調―芸術と社会学
[日販商品データベースより]1 視覚の近代史(「精神=身体」のパースペクティヴ;二人の天使―『複製技術時代の芸術』再論;工芸的な過剰としての美術;闇―描くことの条件)
2 映画と連帯主義の逆説(連帯と愛の特異な可能性―ロブ・ニルソン;私は私ではない―ジョン・カサヴェテス;Ghost in the Patlabor―押井守)
3 音楽と合理主義の逆説(突然の転調―モーツァルトの弦楽五重奏曲ト短調;合理化の反転像としての現代音楽)
4 スポーツと資本主義の逆説(サッカーと資本主義;イチローの三振する技術)
芸術は根底に「他者」を抱えもっている。この「他者」のありようが、どのように近代の変容を規定してきたかを厳密な論理で辿りなおす。現代日本をリードする社会学者による、初の本格的芸術論。