講座日本美術史 第５巻

〈かざり〉と〈つくり〉の領分　

東京大学出版会
玉虫敏子

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2005年10月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784130840859

内容情報

[BOOKデータベースより]

新たな造形文化史の創造へ。漆芸、染色、つくりもの―日本の造形の魅力を斬新な視点から捉え直す。

第１章　かざる空間の意味と機能（構造から意匠へ―平等院鳳凰堂を解析する；住まいの系譜と飾りの系譜；武家庭園の近代―江戸から東京へ）
第２章　かざりとつくりの方法（“かざり”と“つくり”と絵画の位相；仏像における“工芸的”なこと―仏像の金属製荘厳具をめぐって；蒔絵の「色」―絵画と工芸とのはざまで　ほか）
第３章　かざりとつくりの諸相（外への視線―標の山・南蛮人・唐物；友禅の虚像と実像；屋根の上のつくりもの）

[日販商品データベースより]

美術史学の「美術と工芸」という分類概念を問い直し、〈かざり〉と〈つくり〉の視点を提案。ものが飾られる空間としての寺院や武家庭園を分析し、漆芸や陶磁器におけるかざりとつくりの方法を探る。