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[BOOKデータベースより]
道徳とは堅苦しいお題目ではなく、16世紀にサー・フィリップ・シドニーが教えかつ楽しませるものと表明して以来の英文学の伝統的特質である。本書は、英文学の道徳的楽しみだけではなく、男同士の愛の主題やキーツの「新道徳」など、この伝統の中にひそむ反道徳的な問題をも解き明かす。
『アーサー王の悲運』に見られる道徳観―大衆演劇への橋渡し
借り着の衣を着せられて―『マクベス』と衣服の劇場
クロムウェル三部作の形式と主題
『ソネット集』をめぐるモラル・パニックと詩人のヴィジョン
ミルトンの救済史―『楽園の喪失』と「イザヤ書」との対話
「道徳」と「新道徳」―ジョン・キーツの詩作における「新道徳」としての自己のあり方
「謙遜」の道徳教育に対するブレイクの告発
知識人の社会における道徳的役割―S.T.コールリッジの『教会と国家について』を中心に
コールリッジと奴隷貿易
イェイツの仮面と道徳―アイルランド独立運動と不動の規範
カレドニア的相反と労働者の詩―十九世紀スコットランド文学とデイヴィッドソンのバラッド詩
遺伝する病めるモラルと『一族再会』
ウィリアム・モリスにおける道徳観についての一考察
ラブ・ストーリーの復権に向けて―『贖罪』における「物語」と道徳
『眺めのいい部屋』における異教の神々の誘い
道徳的な枠組みと視覚表現―『ダーバヴィル家のテス』の女性像
フウイヌムの美徳とヤフーの悪徳―『ガリヴァ旅行記』における「人間性」について
ジェイン・オースティン―永遠を想う道徳律
チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』における主人公の自己と罪
『ロモラ』における道徳的葛藤と女性像