- 共生と平和への道
-
報復の正義から赦しの正義へ
宗教文明叢書 6
春秋社(千代田区)
聖心女子大学キリスト教文化研究所 加藤信朗- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2005年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784393212134
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[BOOKデータベースより]
真の、成熟した、地球化ということにとって、正義の問題は中心の中の中心の問題です。どんなに政治的に地球が一つになっても、それが正義に基づかなかったとすれば、やがては破綻を来して偽物の正体を現すでしょう。正義を踏まえることなしに精神的・内面的な一致があるはずもありません。「正義と公正」というテーマが掲げられたゆえんです。研究例会及び公開講演会を通して、この問題について講演した計三十人の研究報告の中から十九を選んで編んだものが本書です。
序 地球化時代に播かれる一粒の種―四年間の共同研究をふりかえって
[日販商品データベースより]1 新しい公共世界の構築をめざして(デモクラシーの基本理念と現代におけるその理論的諸形態;正義と公共性 ほか)
2 キリスト教における正義と公正の理念と実践(正義とアガペー―イエスは正義の問題にどのようにかかわったか;信実なる正義―旧約聖書におけるツェダカー、ツェデク、ツァディーク ほか)
3 多文化伝統における正義と公正の理念と実践(古代中国における「義」の展開―「義」「仁義」「礼義」;開かれた倫理へ―古代インドにおける仏教の出現 ほか)
4 正義と公正をめぐる先覚者たち(政治における正義―ハンナ・アーレント;正義を担保する注意力―シモーヌ・ヴェイユにみる宗教と科学の効能 ほか)
5 新しい千年紀を展望するキリスト教的視点の確立(人間の尊厳と国家のあり方―世界平和の構築をめざして;報復の正義と赦しの正義―共生の正義を求めて)
21世紀もまた「戦争の世紀」となってしまうのか。本書では「地球化」の拡がりと、「正義」をふりかざした戦争やテロの頻発の中、様々な文化や思想の立場から、「共生」への道を探る。