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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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紺碧の空
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心理をついており、色あせない良書
「ハッカー」というとあまり良いイメージをもたれている言葉ではないが、本来hackというのは「切り刻む」という意味の言葉である。物事を細かく切り刻んで分析することから転じていまのハッカーのような使われ方をするようになった、ということを以前聞いたことがある。
本書でいうところの「ハッカー」はコンピュータ、特にプログラミングの達人を指している。著者もそのハッカーの一人であり、ハッカーがどのように考え、どのように行動するのか、ということを本書では解説してくれている。本書はWEBに掲載されたエッセイなので、話の内容はアメリカのオタク(nerd)文化やプログラミングの芸術性、さらには「富」に関する持論まで非常に幅広い。しかし、多くのことについて的を射た、普遍的な真理を述べており、2004年に書かれたにもかかわらず、本書は現在でも全く色あせていない。
特に感心したのは以下の点;
・クラウドコンピューティングやオープンソースを当時から主張していたこと
・富と金銭は別、という観点から一流プログラマやベンチャーが巨額の報酬を得ていることを正当化していること(良い意味で感心した)
・プログラミングに芸術性を見出し、それをうまく説明していること
このどれもが昔から言われていたり、なんとなくは知っていたことだけど、著者はそれをしっかりと自分の言葉で、分かりやすく読者に説明してくれている。
プログラマだけでなく、コンピュータ関連の仕事をしている人や新規事業を立ち上げる人は 読んでおいて損はない一冊だと想います。
とはいえ、プログラミング言語のくだりは難しかった・・・・
でも、LISPとPerlとJavaでこんなに記述方法が違うんだ、とか新鮮でした。
[BOOKデータベースより]
普通のやつらの上を行け。天才LISPハッカーにして、ソフトウェアベンチャーを成功させた筆者が、ものつくりのセンス、成功するビジネスの秘密、発想を刺激するアイディアを語る。
メイド・イン・USA―アメリカ人が車を作るのが下手なのとソフトウェアを書くのが得意なのは、同じ理由による。だがアップルの存在は、両方を改善してゆけるヒントだ。
[日販商品データベースより]どうしてオタクはもてないか―彼らはゲームに乗っていない。
ハッカーと画家―ハッカーは、画家や建築家や作家と同じ、ものを創る人々だ。
口にできないこと―異端的な考えを思い巡らせ、それをどう使うか。
天邪鬼の価値―ハッカーはルールを破ることで勝つ。
もうひとつの未来への道―Webベースソフトウェアは、マイクロコンピュータの登場以来最大のチャンスだ。
富の創りかた―裕福になる最良の方法は富を生み出すことだ。そしてベンチャー企業はその最良の方法だ。
格差を考える―収入の不均一な分布は、広く考えられているほど問題ではないのではないか。
スパムへの対策―最近まで、専門家の多くはスパムフィルタは成功しないと考えていた。この提案がそれを変えた。
ものつくりのセンス―素晴らしいものを創るにはどうすればよいか。
プログラミング言語入門―プログラミング言語とは何か。それはなぜ盛んに話題になるのか。
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天才LISPハッカーにして、ソフトウェアベンチャーを成功させた筆者が、ものつくりのセンス、成功するビジネスの秘密、発想を刺激するアイディアを語る。これからの時代を見通す考え方と創造のセンスがわかる。