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[BOOKデータベースより]
マンションの放火騒ぎの翌日、ほのかはエレベーターの中に、こわい顔をした奇妙な置物があるのを見つけた。それ以来、ほのかと兄の雄一のまわりで不思議な事件が続く。ほのかはなぜか隣の家のおばあさんと土蔵にひかれてゆくが…。長い時を経て魂を宿した道具たち、「つくも神」の物語。
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伊藤遊さんの作品はまだ少ないけれどどれもいいよということをお聞きしていました。
高学年読物やYAを今年は積極的に読んでいこうと思って、図書館の本棚で見つけたのがこれです。
貸出期間中に、大きな地震がありました。
息子も寒さから体調を崩し、二日ほど学校を休んだ時に読んだのがこの本でした。
最初は私の読み聞かせ、途中は息子が自力読み、また私の読み聞かせというように、リレー方式のように読んで、一日で読破。
読み始めると先がどうしても知りたくなります。
土蔵、根付、キセルなど、今ではあまりお目にかからなくなったものがいろいろと出てきます。
もし自分の家のエレベーターに他の世界とつながる道があったらどんなにかおもしろいだろうと息子と読んだ後に話をしました。
小学五年生のほのかという少女が主人公です。女の子特有の友だち関係の悩みも盛り込まれているし、中学生の兄は思春期と、
それぞれの気持ちもうまく表現されているし、それとつくも神という不思議な存在がうまく共存していました。
文章もとても上手いなあと思って読んでいました。これは、ぜひ他の作品も読みたくなりました。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】