[BOOKデータベースより]
麦畑の光の洪水の中で、あたしは初めてチューリップに会った。そして、離れられなくなった。あたしたちは二人で、どこへでも行ったし、なんでもした。そう、ウソをつき、友だちを傷つけ、大人たちをからかった。ある日、空っぽの古い家畜小屋に火をつけた。空をなめる大きな炎と黒いけむり、舞い上がる火の粉。あたしは走った。全速力で…。生まれつき邪悪な人間なんて、いない!少女の心の闇を救う手立てはあるか?英国で熱い議論を巻き起こした問題作。ウィットブレッド賞受賞作。
[日販商品データベースより]少女の心の闇を救う手立てはあるか。チューリップと出会わなければ、あの天国と地獄のような強烈な日々はなかった。2人の少女の奇妙な友情、そして悲劇的な結末とは。ウィットブレッド賞受賞作、ついに翻訳出版。
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多かれ少なかれ、思春期は人間関係の中でこういうたぐいの共依存を経験することにはなると思います。
だからこそ、10代にこの本を勧めるかというと微妙な所です。文章の難易度としては中学生から読めますが、これを読み切るためには、ある程度の経験に基づく俯瞰力が必要だからです。
「巻き込まれる側」のナタリーも、「巻き込む側」のチューリップも共通するのは結局、背景にある保護者からの愛情の欠損。「こんな子、どうなったっていいわ」と思われている子どもの歪んだ心理をよくぞここまで細かく描いたものだと思いました。
強すぎる共依存心理を生み出すのは、親の教育姿勢や家庭環境そのものだ、と断罪しているように読めます。
子ども、というより保護者が読むべきでは。(だっこらっこさん 40代・愛知県 女の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】