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[BOOKデータベースより]
第1部 腐敗―浄化‐再生(ギリシアの医学と文化における「浄め」の曖昧さ)
[日販商品データベースより]第2部 腐敗―恐怖・忍耐・誘惑(祈祷と治療―中世のペスト蔓延の中での感染・生き残り・死への社会文学的なアプローチ;腐敗と救済―スペクタクルとしての死体と腐敗 ほか)
第3部 腐敗と再生―十七世紀から二十世紀(メランコリーと腐敗の体内イメージ―精気と瘴気と神経と;魔女の大釜、レヴェットの洞窟―文学的表象にみる近代英国ヤブ医者群像 ほか)
第4部 再生―現代(切断/補綴、あるいは身体の再構成―オットー・ディックスの一枚の絵をめぐって;泰緬鉄道の日本軍捕虜収容所における腐敗、即興、再生;乳癌との闘い=再生へのプロセス―オードリー・ロードの拓いた道)
第5部 再生―科学的展開(微生物による腐敗と再生;細胞の機能と行動に視点をおいた形態形成の解明―ヒトデ胚の形態形成を中心に;うつること―遺伝と環境とひと)
"「身体の発見」をめぐる研究史の中で、〈観念/肉体〉〈個人・社会><文系/理系>の区別は、一見対立項に見えながら、実際には繋がり、重なり、逆転する。そして、この""連接・重層・逆転""は、今日、あらゆる知の現場で、不断に起こっている現象であり、好むと好まざるとに関わらず我々はそれを意識し、自らの知の在り方を再考せざるを得ない。身体という場で、集団という場で、そして、学問という場においても、かつてあったパラダイムの変更が不可避なものとなっているのである。
本書のテーマ「腐敗と再生」もまた、身体、医、文化のあらゆる局面に見出され、しかもこの主題系もまた”連接・重層・逆転""をその性格とする。身体、医、文化という場面において、腐敗は再生へ(再生は腐敗へ)と変転し、腐敗は再生を(再生は腐敗を)包容し、腐敗と見えたものに再生の美が(再生と見えたものに腐敗の醜が)宿るのである。"