- ノルウェイの森 下
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- 価格
- 715円(本体650円+税)
- 発行年月
- 2004年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062748698
[BOOKデータベースより]
あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうしてはじまった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同じ学部の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。
[日販商品データベースより]激しくて、物静かで哀しい、100パーセントの恋愛小説!
あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと――。あたらしい僕の大学生活はこうしてはじまった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同じ学部の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。
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ユーザーレビュー (3件、平均スコア:4.3)
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みもも
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欠点も含めて、この作品のよさ
ほとんどポルノと呼ばれることも多いこの作品。しかしセックスという記号的な愛情に囚われている人は実際に多いんじゃないかと思う。愛する気持ちだけあっても愛しているとは言えない、という、残酷だけどとても現実的な真理を描いた作品といえる。
主人公のワタナベの恋人(形は恋人でも愛情はない)である直子は精神疾患を抱えていて、恐らく統合失調症と思われる。その鬱屈としたやり取りを経て、最終的には健康で明るい緑を恋人(お互い愛し合っている)にするところが本当に最低で人間的。
台詞がウソっぽいとか、何でブサイクな男が美女にモテるのか?とか、色々と変なところはあるけど、それが村上春樹。ということを分かって読むととても面白いと思う。
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sige
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ちょっとこれR18だよ
直子の入院中、緑との関係がかなり接近したものとなる。それと同時に、緑のキャラクターとも関係するのだろうが、下巻では性的な描写が増える。(ある人に言わせれば“エロ小説寸前”私もそう思う) 心の中に占める緑の割合が増え、直子の割合がだんだん少なくなり、死と共にさらに直子の記憶が減ってしまう。どんなに愛した人であっても、月日とともに顔すら思い出せなくなるということは、人間の悲しみを癒すための記憶の特性としてよく出来た仕組みともいえるし、残念な仕組みともいえる。上巻の最初に出てきた草原での話はここにつながる。
緑との性的な関係が深まり、最後には何とレイコさんとも性行為をしてお別れ。この行為の意味が分からない。さよならの記念?。やはりこの小説は“18禁”だ。そこまで書く意図がわからない。
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猫町
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対極
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在する...。」
死というものを、本作品を読むことで初めてちゃんと考えた気がする。
それまでも死を扱う小説はゴマンとあって(保坂和志の作品は死なないけど)、
ある意味普通のこととして捉えていたのだけれど、
死が生の一部として存在するというのはどういうことなのか、
やはり考えられずにはいられなくなる。
そんな作品。