植民地経験のゆくえ

アリス・グリーンのサロンと世紀転換期の大英帝国

人文書院
井野瀬久美恵　

• 価格: 5,280円（本体4,800円＋税）
• 発行年月: 2004年03月
• 判型: Ａ４
• ISBN: 9784409510520

内容情報

[BOOKデータベースより]

アリス・グリーンとメアリ・キングズリ「サロンの女主人」と「レディ・トラヴェラー」。彼女たちが共有した植民地経験のかなたに見えてくる、支配する側からではなく支配される側から逆照射された帝国の姿。埋もれ忘れられた膨大な史料を駆使して丹念に描いた、世紀転換期大英帝国研究の注目の成果。

第１章　帝国再考―植民地経験を問う意味
第２章　ロンドンのサロン文化
第３章　インスピレーションとしてのメアリ・キングズリ
第４章　メアリ・キングズリを追悼する―アフリカ協会の設立とその変質
第５章　女たちの南アフリカ戦争
第６章　アイルランド国民の「創造」―アイルランド史を書き換える
結びに代えて―コモンウェルスへの道

[日販商品データベースより]

世紀転換期のイギリスに生きた、メアリ・キングズリとアリス・グリーン。彼女たちの活躍、イギリス本国、アフリカ、アイルランドにまたがる植民地経験を詳細に追い、大英帝国の植民地政策の中に位置づける。〈受賞情報〉女性史青山なを賞（第１９回）