- みその絵本
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- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2004年04月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784540032035
[BOOKデータベースより]
毎日のように飲むおみそ汁。みそは、日本人にとってしょうゆとともに料理に欠かすことのできない調味料だね。むかしは、手前みそといって、それぞれの家庭で自分で食べるおみそをつくっていたんだよ。自慢することを「手前みそ」というんだけれど、それくらい各家庭でおいしいみそをつくっていたよ。そんなおみそをきみも自分でつくって、手前みそにしてごらん。
日本の味をつくりだす麹の世界
米、麦、豆、甘、辛、白、赤…みそいろいろ
醤と未醤からみそが生まれた
日本のみそと中国、朝鮮半島のみその仲間たち
みそは、からだを元気にしてくれるすぐれ者
大豆がみそになる発酵・熟成のふしぎ世界
みそづくりに必要な原料などの知識
みそづくりの工程
米みそのつくり方(やぐらづくりと米の処理;麹づくり;大豆の処理;仕込みと発酵・熟成)
みそ玉みそ・麦みそのつくり方
みそ玉みそ・麦みそのつくり方
みそ汁をつくって食べよう
みそを使った、いろんな味にチャレンジしよう
麹がつくる日本の発酵食品の代表「みそ」。みその長い歴史、発酵が醸しだす味わいと機能性、家庭や学校でも失敗しない麹づくり、米みそ、麦みそ、みそ玉みその各種つくり方などをイラストで。上級者には仕込み計算も
引用:「大学卒業後にわたしは、食品の加工技術を研究するところに就職しました。厚かましくも、コウジ菌を利用する食品の担当を希望したら、運よくそのとおりになりました。」
農学博士でもある著者は、40年以上もこの道一筋に邁進中。その情熱が感じられる一冊。
中国、朝鮮半島の様々な味噌の仲間。日本にも米・麦・豆などの多様な味噌があり、意外と種類が多い事に驚く。
昔、実家(農家)で味噌は1年分、業者に仕込んでもらって、それを使っていたが、毎日使うので意外と無関心だった。常温で保管していて、当座に必要なだけ蔵から持ってきた。冷蔵庫なんかに入れたことはなかったし、お店で買ったこともなかった。
あんがい、自分は面白い体験をしていたのだと、この絵本を読んでわかった。さすがに麹を作る所はやったことがないが、実際に味噌を仕込んでみると、量が多いので大変だが、作業自体はそんなに難しいものではない。だから昔は各家庭で作ってきたのだろう。
今はお店て出来上がった味噌を買う生活だが、また機会を作って味噌づくりをやってみたくなった。
総ルビで、写真も多く、昭和を感じさせるノスタルジックな絵も楽しめ、見ているだけでも素敵な絵本。おいしい味噌汁が欲しくなる。古来より伝わった食文化を大事にしようと思えた。(渡”邉恵’里’さん 40代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】