- 理科室から生まれたノーベル賞
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田中耕一ものがたり
イワサキ・ライブラリー 13
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2004年04月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784265027439
[BOOKデータベースより]
二〇〇二年十月。四三歳の田中耕一さんはノーベル化学賞を受賞しました。常識にとらわれず、失敗もぎゃくに生かした研究がはえある賞につながったのです。理科の実験がだいすきで、工作も得意。富山の豊かな自然と、すばらしい家族や恩師につつまれ、科学への夢をはぐくんでいった少年時代から、ノーベル賞受賞までの日々…。科学への夢を大きくそだてた田中耕一さんの少年時代をえがいた感動のノンフィクション。
第1章 タナカサン、おめでとう(ノーベル賞授賞式;人の命をすくう仕事がしたい)
第2章 ひまわり組の耕一くん(父のしごと;かんけりはおわらない;八人町小学校へ;先生の手つだい)
第3章 理科と実験がだいすき(自分の頭で考え、あるく;ホウ酸の実験、磁石の観察;ニワトリ自動えさやり機)
第4章 やりたいことをやりとおす(わかるまで質問する;深夜歩行会と合唱コンクール)
第5章 もったいないが生んだ大発見(田中くんをすいせんします;たんぱく質の分析装置;すてなかった補助剤)
島津製作所の研究員としてたんぱく質を分析する「ソフトレーザー脱着法」の開発に、世界で初めて成功した田中耕一さん。その少年時代から、ノーベル化学賞受賞までを鮮やかに描いた感動のノンフィクション。
























2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの伝記です。
子ども時代の生い立ちから、理科が大好きだった小学校時代、
東北大学から島津製作所に入社した経緯、
ノーベル賞受賞に至る経緯などが易しく書かれています。
小学校中学年から読めると思います。
生まれてすぐに亡くなったお母さんに代わって、
弟夫婦が自分の子として育てたこと。
大学入学の際に戸籍謄本を見て、初めてその事実を知り、
悶々とした大学生活を送ってしまうも、
病気の人の力になりたいと、医療機器を開発する島津製作所への入社を決めたこと。
研究中のミスが大きな発見につながったこと。
などが印象的でした。
クラスでは地味でおとなしい子、マジメな子、コツコツ努力する子、謙虚な子。子ども時代の話からは、こういった印象を受けました。
伝記につきものの、やんちゃ系武勇伝がないことに好感を持ちました。
派手さはなくても、地味にコツコツと続けることの大切さを子どもが学んでくれるといいなあと思います。(Tamiさん 40代・千葉県 男の子6歳)
【情報提供・絵本ナビ】