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[BOOKデータベースより]
九月一一日のテロ攻撃以来、ハンチントンの「文明の衝突」論が再浮上する。それは、米国の一連の武力報復を暗黙のうちに正当化する。この状況に対して、著者は「文明の衝突」論が文化本質主義に基づく議論であることを明快に説く。また文化本質主義を前提するかぎり、われわれの世界が「恐怖と敵を作り出す文化」に蝕まれていくと警鐘を鳴らす。これまでも学術的レヴェルでは、ハンチントンの議論の難点が数多く指摘されてきた。だが、クレポンのように、状況に介入しつつ理論的な批判を行う試みはなかった。さらにクレポンが日本語版のために書き下ろした付論「文化と翻訳」では、ベンヤミンの翻訳論を出発点としつつ、カントの永遠平和論への回路が探られる。それは、同じく付論に収録された桑田礼彰「法・歴史・政治」、出口雅敏「文化の力の追求」の論考とともに、今後いっそうの困難が予想される状況への確かな視座を提供するはずである。
序(九・一一と「文明の衝突」論;「文明の衝突」論の政治的認識論)
[日販商品データベースより]第1章 文明概念の問題(文明の独自性;文明の一貫性 ほか)
第2章 恐怖を作り出す文化、敵を作り出す文化(恐怖を作り出す文化;ヤスパースによる平和の三条件 ほか)
付論 『文明の衝突という欺瞞』を読むために(法・歴史・政治;文化の力の追求 ほか)
ハンチントン流文化本質主義の陥穽を剔出!
蔓延する〈恐怖と敵意の政治学〉に抗う理論
果たして「文明」とは「衝突」するものなのか。この問いを、私たちは真摯に考えてきただろうか。
「9.11」以降、アメリカの政治学者S.ハンチントンの「文明の衝突」論(同名の書物の発表は1996年)が、再び脚光を浴びている。この理論がアメリカの対イラク武力攻撃の正当化に援用されているように、テロの恐怖に脅えた世界は、このわかりやすい、安易な論理に飛びついた。
「文明の衝突」論は、文化本質主義(文化を自足した純粋なものと捉える立場)に立ち、「文明同士は互いに相容れず、必ず“衝突”する運命にある」と説く。この理論に従うなら、戦争が不可避のものとなってしまう。著者は、この破局的シナリオを、何らの信条とも切り離し、理論として徹底的に検討・批判する。状況への直截な介入の書であり、同時に、曖昧なままに使われている「文化」「文明」概念の再検討を含め、鋭い文明論ともなっている。
本論および3人の著者による付論(著者が日本語版のために特別寄稿した「文化と翻訳」、桑田禮彰「法・歴史・政治」、出口雅敏「文化の力の追求」)は、私たちがより困難が予想される今後の状況と対峙しつつ、ハンチントン流の詐術に抗い、真の平和へと向かう論理を構築するために、確かな視座を提供してくれるだろう。