- 悪魔の発明と大衆操作
-
メディア全体主義の誕生
集英社新書 0198D
- 価格
- 792円(本体720円+税)
- 発行年月
- 2003年06月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087201987
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[BOOKデータベースより]
現代の大衆である我々と大衆文化は、二〇世紀前半、メディアの揺籃期に誕生した。ラジオ、テレビが出現した時期である。今日、それらは当たり前のように存在し、我々は一方的な情報の受け手として、なんの疑問もなくそれに接している。しかし初めてそれらが登場したとき、人々はとまどいながらも果敢に接していた。いったい我々は、メディア大衆としてどのように飼い慣らされていったのか。何が獲得され、何が失われたのか。今や第二の自然となった「ラジオ」と「テレビ」、個人情報問題の先駆けともいえる「パンチカード」、個人性を排した大衆管理の象徴である「火葬」の発明をめぐって考察していく。
第1章 「テレビ」料理番組と遠隔誘導ミサイル―テレビ大衆文化の落とし穴(探偵はテレビ電話がお好き;軍国少年はモニターに見入る ほか)
[日販商品データベースより]第2章 「パンチカード」個人情報は悪魔の囁き―高速情報処理と人間中心主義の崩壊(『地球最後の日』;科学時代にも迷信はある ほか)
第3章 「火葬炉」機械仕掛けの埋葬―個人が個人として死ねなくなる日(ゲーテの傑作小説『親和力』;技術官僚の生真面目 ほか)
第4章 「ラジオ」バベルの電波塔あるいはガレージキット―ラジオ愛好家と現代的リスナーの誕生(ラジオ教則本、大ヒット;積極派と消極派 ほか)
第5章 「ラジオ定時放送」フォルクス受信機VE301型―電波の一方通行は情報ゲリラを制圧する(『断腸亭日乗』の憂鬱;昭和一〇年のワースト番組 ほか)
テレビやラジオ、個人情報管理の原型・パンチカード…。20世紀前半、それらはどのように普及していったのか。現在では当たり前に存在するテクノロジーの背後に潜む、思いがけない歴史的事実を明らかにする。