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[BOOKデータベースより]
オートマトンは計算機のモデルであり、機械が計算するとはどのようなことか、機械は種類によって計算能力にどのような差があるか、機械の計算能力には限界があるのかなど、計算機科学の根底に潜む問いに答えるための道具である。一方、形式言語は日本語や英語などの自然言語やCやJavaなどのプログラミング言語のモデルである。文法によって言語が生成されるとはどのようなことか、言語とは何か、文法は種類によって言語の生成能力にどのような差があるのか、さらには文法の言語生成能力には限界があるのかなどの問いも計算機科学の重要な問題である。形式文法はこれらの問いに答えるための道具である。本書はオートマトン・言語理論の根本的な問いと課題に題材を絞り、丁寧に説明している。
第1章 序論
[日販商品データベースより]第2章 有限オートマトン
第3章 プッシュダウンオートマトン
第4章 チューリング機械
第5章 形式文法と形式言語
第6章 オートマトンと形式文法の関係
第7章 言語の階層構造
本書は大学や短大あるいは高専における授業のテキストとして書かれている。
オートマトン・言語理論が扱う題材は多岐にわたるが、本書では思い切って根本的な問いと課題に題材を絞り、その分丁寧にわかりやすく説明することとした。これらの問いと課題に答えていく中で、計算機科学あるいは情報工学の基礎としてのオートマトン理論並びに形式言語理論の持つ考え方が理解でき、その美しさと面白さを十分に味わうことができるからである。
本書が扱うのは理論であるが、本文中に証明は一切ない。わかりやすさのために厳密さを犠牲にした訳ではない。考え方を理解するのに必要なのは多数の例とわかりやすい説明とをもとに学生・生徒諸君が自分で考えることであり、証明は不要だからである。
大学や短大・高専で学ぶ1人でも多くの人がオートマトン・言語理論の基礎を理解し、モデルを用いて推論することの美しさと面白さを体得することによって、ますます進展する高度情報化社会で伸びていくための素養を身につけていただきたい。本書が少しでもその役に立てば幸いである。