クローン人間の倫理

みすず書房
上村芳郎　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2003年01月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784622070269

内容情報

[BOOKデータベースより]

人類初のクローン人間誕生をまえにして人間の尊厳とは何か。生命倫理の議論を掘り下げ、クローン人間賛成論と反対論がともに拠って立つ原理を問いなおす。

１　クローン人間に関する誤解―予備考察（手塚治虫からドリーへ；遺伝子決定論の批判―一卵性双生児とクローン人間　ほか）
２　クローン人間の現状（生殖医療の歴史―クローン技術の前史；クローン技術（体細胞核移植）の現在　ほか）
３　クローン人間の倫理学（倫理学説；倫理の原点―「絶対的なもの」の規定　ほか）
４　クローン人間の是非―クローン人間の具体論（優生思想の排除とクローン人間の可能性；具体例の検討　ほか）

[日販商品データベースより]

クローン人間誕生を前にして、「人間の尊厳」とは何かを解明。功利主義の原則と自己決定権の吟味を通じて、クローン人間の賛成論と反対論がともにあわせもつ誤謬と危うさをあぶり出す。生命倫理の真価を問う問題作。