成熟と近代

ニーチェ・ウェーバー・フーコーの系譜学
Ｍａｔｕｒｉｔｙ　ａｎｄ　ｍｏｄｅｒｎｉｔｙ．

新曜社
デイヴィット・オーウェン　宮原浩二郎　名部圭一　

• 価格: 4,290円（本体3,900円＋税）
• 発行年月: 2002年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784788508217

内容情報

[BOOKデータベースより]

１９世紀末〜２０世紀思想界の巨星ニーチェ、ウェーバー、フーコー。本書はその方法論、近代認識、政治と倫理の構造的連関を正面から追究する。近代における「成熟」はカントの啓蒙に始まるが、ニーチェはこれを「道徳的自律」にすぎないと批判し、超越的権威＝神を喪った時代における「道徳外的自律」の可能性を力説した。ニーチェの「成熟した個人」は価値目標としてウェーバー、フーコーへ継承された。ヘーゲル、マルクス、ハーバーマスの正統的批判思想に対峙する「批判としての系譜学」の挑戦。

第１章　カントと成熟の問題
第２章　批判の変容―ニーチェと系譜学
第３章　近代性の系譜学―ニーチェ・禁欲主義・ニヒリズム
第４章　「超人」の政治―ニーチェ・成熟・近代
第５章　文化科学としての系譜学―ウェーバー・方法論・批判
第６章　近代性の系譜学・ウェーバー・禁欲主義・脱呪術化
第７章　「人格」の政治―ウェーバー・成熟・近代
第８章　歴史的存在論としての系譜学―フーコー・方法論・批判
第９章　近代性の系譜学―フーコー・人間主義・生‐政治
第１０章　批判の政治―フーコー・成熟・近代