- さぶ 改版
-
- 価格
- 693円(本体630円+税)
- 発行年月
- 2002年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101134109
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【泣きの1冊】 何度読んでも泣けます。
男の友情ほど素晴らしいものはない
*Story*
江戸の若い職人として奉公しているさぶと栄二。
愚鈍なところはあるが、誠実で優しいさぶ。一方、度胸も器用さも持ち合わせ、しかも男前の栄二。
好対照の二人であるが、お互いに奉公の辛さを分かち合い、助け合って生きてゆく。
だが、ある時無実の罪を着せられた栄二は、心も身体もぼろぼろに傷つき、烈しい憎悪と怨恨の地獄へおちてしまう。
しかし、そんな彼を絶えず心にかけ支え続けたのは、他でもないさぶであった。
不幸な境遇に育った二人の美しくも切ない友情を描いた名作。
「さぶ」という小説にもかかわらず、物語は栄二を主人公として進んでいきます。
けれども読み終わってから、やっぱりこの小説は「さぶと栄二」とか「栄二」という題では駄目だということがよく分かりました。
栄二が濡れ衣を着せられる場面は、思わずこちらも悔し泣きしてしまいましたが、自分がそのような目に遭ったとき、たった一人でいい、さぶのような親友がいればどれだけ救われるだろうかと思わずにはいられません。