虚構を織るーイギリス女性文学

ラドクリフ、オースティン、Ｃ・ブロンテ

英宝社
惣谷美智子　

• 価格: 4,180円（本体3,800円＋税）
• 発行年月: 2002年08月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784269720725

内容情報

[BOOKデータベースより]

「女のゴシック」「パロディ」「ニュー・ゴシック」―ラドクリフ、オースティン、Ｃ．ブロンテが、それぞれの文学個性に合わせ、型どりを与えた織物、そのテクストの木肌を味わう。

女が書く―ジェイン・オースティンとシャーロット・ブロンテ
『分別と多感』　エリナダッシュウッドの多感―二人の恋人達をめぐって
分別か多感か　ジェイン・オースティンの選択―“磁場”としてのエリナ・ダッシュウッドを中心に
『ジェイン・エア』―シャーロット・ブロンテの「分別と多感」を読む
「語りそこない」のレトリック―『ヴィレット』における情報操作を読む
ゴシック・ロマンスについて
『イタリア人』・『修道士』　対話のレトリック―女のゴシック・男のゴシック
『マンスフィールド荘園』・『修道士』　二人の悪女をめぐって―女の風習喜劇・男のゴシック
『ヴィレット』―「真実の地味な織物」とゴシック
『ヴィレット』における重層性―「幸福は馬鈴薯ではない」試論

[日販商品データベースより]

オースティンとシャーロットのそれぞれの作家像、作品を比較考察し、さらにその比較にゴシック・ロマンスという観点を導入し、それぞれの文学個性に合わせて織られたテクストを分析、鑑賞していく。