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[BOOKデータベースより]
複雑微妙な建築の内容の変化を捉えるには、昆虫のような複眼を持つように努力しなければならない。建築史の構成の基本は、個々の建築実例と動向のグループ分けと、それらの時間的な流れをどのように組み立てるかにあるが、近代の建築史では、実例のあまりの多様さと流れの輻輳によって、その組み立てが極度に困難になる。本書では、できるかぎり時代の経過に従って建築の変貌を理解できるように努めたが、それでも読者は、同一の時期にいくつもの建築的な流れが同時に平行していたことを常に念頭に置いていただきたい。
1 近代の開始と建築の対応(新古典主義とピクチャレスク;19世紀の工学と建築;アンピール様式とグリーク・リバイバル;ゴシック・リバイバルとネオ・ルネサンス;都市問題とネオ・バロック;美術工芸運動とアメリカ建築)
[日販商品データベースより]2 19世紀末・20世紀初頭の建築(アール・ヌーヴォー;ロマンティック・ナショナリズム;ゼツェション;アメリカの新建築;鉄筋コンクリート建築の出現;ドイツ工作連盟とモダニズム建築の発生;20世紀古典主義)
3 第一次世界大戦以降の建築(建築の前衛運動;モダニズム建築とアメリカ建築;アール・デコと地域主義の建築;1930年代の建築)
4 第二次世界大戦以降の建築(建築家の亡命と戦災復興;アメリカ合衆国とソ連;晩年の巨匠たち;構造的造形の展開;モダニズムの後退と表現主義の復活;ポストモダンの建築;ハイテク建築;現代建築の歴史的課題)
本書は,18世紀から20世紀末にいたるまでの近代建築の展開を可能な限りコンパクトな形で要約したものである。国際政治,社会思想,科学技術,産業と経済の展開,二つの世界大戦からの深刻な影響を受けた近代建築の変転を,できるだけ時間的な経過に忠実に,かつ客観的に記述し,その成果を公平に評価することが本書の第一の目的であり,モダニズム建築の宣伝と近代主義を主軸とした従来の近代建築史と大きく異なる特色である。本文と図版説明が相互に補完し合って近代建築の多面性と複雑さを的確に示すように構成され,演習問題,参考図書,詳細な索引を備えることによって,近代建築史入門のための最も簡便で有益なテキストとなっている。