心の進化

人間性の起源をもとめて

岩波書店
松沢哲郎　長谷川寿一　

• 価格: 3,740円（本体3,400円＋税）
• 発行年月: 2000年11月
• 判型: Ｂ５
• ISBN: 9784000053815

内容情報

[BOOKデータベースより]

人間の体が進化の産物であるのと同様に、人間の暮らしや心も進化の産物である。現在を生きているわれわれ人間は、どこから来たのか。どうして今あるような姿をしているのか。怒り、悲しみ、喜び、この世界を生き生きと感じ取るこの感性は、どのようにして生まれてきたのか、遺伝子から宇宙まで、森羅万象を読み解こうとする知性はいつ生じたのか。本書は、ヒト（ホモ・サピエンス）と分類される存在がもつユニークな特徴としての「心」をとりあげ、それを進化という視点から読み解く試みである。

１　心の進化をとらえる視点
２　脳と心の共進化―言語が誕生するまでのみちすじ
３　文化・家族・道徳の起源―進化生物学的理解
４　サルのなかまとしてのヒト―霊長類学から進化人類学へ
５　化石と遺伝子が語る人間の由来
６　ヒトとヒト以外の動物の関係
７　付録　インターネットで学ぶ「心の進化」

[日販商品データベースより]

ダーウィンの進化学の文脈で人間性をとらえる新しい学問の息吹。従来の学問の枠組みを越え、心の現在に新たな光を投げかける。