[BOOKデータベースより]
春に生まれたヤマメのピンクのすむ山に冬がやってきた。こごえそうに冷たい川。食べる物がなにもない。あっ!あぶない!イタチにおそわれそうになったピンクを助けた、大イワナのスノーじいさんは…。きびしい自然を生きのびる動物たちの姿と春の到来をドラマチックに描く。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作。
[日販商品データベースより]ヤマメのピンクが迎える初めての冬。水は冷たく、食べる物は何も無い。動物も魚もおなかをすかせ、生きるのに必死。ある日ピンクがイタチに襲われたとき、大イワナのスノーじいさんが現れ…。5歳から。
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春に生まれたヤマメのピンクにとって、初めて迎える冬。凍えるように冷たい川、それは動物も魚もみんながおなかをすかせる厳しい季節だった。やっと見つけたごちそうも、大きなヤマメに取られます。その大きなヤマメを食べるのは、もっと大きなイワナのスノーじいさん!スノーじいさんは、すれ違いざまピンクに言うのです。「もうすぐ食べるものがなにもなくなるぞ。 つらいぞ、ピンク、待つしかないんじゃ、春までな。」つらい冬が続きます。ある日、ふらっと泳ぎだしたピンクはイタチに襲われます。その時イタチに躍りかかっていったのはスノーじいさんで…。「ヤマメのピンク」シリーズ第2作目です。夏の川を描いた前作とはガラッと雰囲気が変わり、今回の舞台は暗くて寒い冬の世界。寒さに凍え、食べ物を奪い合う魚たちの中で強烈な印象を残すのが、スノーじいさんの存在感です。食うか食われるか、死ぬか生きるかの状況の中で、スノーじいさんが気にかけるのは小さなピンク。冬を熟知しているスノーじいさんは、そのつらさを伝えようとしたのでしょうか。それとも。やがて迎える光にあふれる春。少し大きくなったヤマメの姿を見ながら感動の心に包まれていきます。色がなくなる冬の川の中で起きる出来事を、鮮烈に、緊張感たっぷりの絵で描き出したこの作品は、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞しています。雪の場面へと移り変わるページ、イタチが水に飛び込んでくる場面、まぶしい春の川を泳ぐ場面…読んだ後もずっと心に残るほど美しい絵の数々を堪能することができます。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
ピンクペッコンがお気に入りの息子のために借りてきた絵本。
春に生まれたピンクは、いろんな経験をしながら、はじめての冬をむかえます。
冬は動物にとってはとても厳しい季節。それはヤマメのピンクにとっても同じです。
スノーじいさんは長く生きているだけあって風格もあり、とても存在感があります。まだまだ若いピンクにはないものをいっぱい持っていて...やっぱり年の功というけれど、長く生きているということは、それだけですごいことなんだと思います。
そして、つらいつらい冬の後だからこそ、訪れる春の喜びがあふれている。小さな魚がいっぱい生まれ、ピンクにも妹、弟がたくさん。こうやって季節がかわるごとに少しずつ成長していくんですね。
短い文章の中にも、喜びや悲しみ、つらい気持ちが感じ取れる、とてもいい絵本だと思いました。そして、やっぱり村上さんの絵が大好きです。ピンクのシリーズは他にもあるとのことなので、ぜひ他の絵本も読んでみたい。(たかくんママさん 30代・広島県 女の子10歳、男の子7歳)
【情報提供・絵本ナビ】