中村雄二郎著作集 第２期 ３

悪の哲学ノート　

岩波書店
中村雄二郎　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2000年07月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784000923835

内容情報

[BOOKデータベースより]

人類史の転換期を生きる戦略。現代における悪の現象学。

第１部　なぜ悪の哲学なのか（悪の哲学は可能か―悪の哲学・序説；悪の魅力と存在の過剰；きれいはきたない―生の“イリヤ”と穢れ；祓われる罪／透明化する悪；「黙示録」と権力本能）
第２部　ドストエフスキーと悪（『悪霊』の世界と「黙示録」；二人の反ヒーローと理不尽な世界―「大審問官」と決疑論（上）；神の義と人間の救済―「大審問官」と決疑論（下）；悪のブラックホール―“パテーマ大全”としての『白痴』（上）；イノセンスの弱さと強さ―“パテーマ大全”としての『白痴』（下））

[日販商品データベースより]

今日ほど悪を見極めることが求められている時代はない。本書は悪の根源的な姿を「存在の否定」として捉え、スピノザからレヴィナスまでを射程に悪の現象学を展開。悪を克服するものとしての受苦の可能性を提示する。