[BOOKデータベースより]
山のたけやぶに、とらがすんでいた。なまえはトラノ・トラゴロウといった。ある日、おなかがへったトラゴロウが、りょうしをつかまえてたべようとすると、なんと、りょうしはにくまんじゅうにかわってしまった!!おもしろくて、ふしぎなトラゴロウのお話。日本児童文学の歴史に残るロングセラーをA5判サイズで活字も新しくページもリニューアル。
一つが二つ
きばをなくすと
はこの中には
はちみつかみつばちか
たまごにごちゅうい
あぶないにおい
ゆめのオルゴール
目をさませトラゴロウ
山の竹藪にトラノ・トラゴロウという名前の虎が住んでいた。ある日、トラゴロウが猟師をつかまえて食べようとすると…。おもしろくて不思議なトラゴロウのお話。
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私の手元にあるのは、1965年発行のものなので、現在のものとは、もしかしたら入っているお話が少し違うかもしれません。絵本ではなく児童文学ですが、他に類をみない面白さなので、紹介したくなりました。年長さんくらいからなら、読み聞かせも大丈夫だと思います。
「山のたけやぶに、とらがすんでいた。なまえは、トラノトラゴロウといった」という文から始まるお話が7つ入っています。
トラゴロウは昼寝をするのが大好き。お腹はすくけれど、何とか楽をして食べ物を手に入れたいので、他の動物を脅したり、便利な機械を使って目的を達成しようとします。でも、すべて失敗。やっぱり自分で考えて、自分で動かなくちゃね。というような内容のお話です。トラゴロウは威張ったりするけれど、すごく抜けているところがあるので、すぐピンチに陥ってしまいます。そこがなんともとぼけていていい感じなのです。
強烈な風刺や食うか食われるかのきわどさもたくさん出てきますが、そういうものが前面に出るのではなく、なんといっても話の面白さが先行するので、お説教くささはまったく感じられません。でも、読み終わった後に「あー面白かった。」という他に何らかの苦さが残っている様な気がするのです。その苦さがこの本を、ハチャメチャだけでは終わらせずに、しっかり地面に結び付けているのでしょう。
・・・なんていろいろ難しいことは考えずに、まずは手にとって、この面白さを堪能して欲しいと思います。(金のりんごさん 40代・神奈川県 女の子11歳、男の子8歳、男の子5歳)
【情報提供・絵本ナビ】