母性愛神話の罠

日本評論社
大日向雅美　

• 価格: 1,870円（本体1,700円＋税）
• 発行年月: 2000年04月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784535561564

内容情報

[BOOKデータベースより]

著者のこれまでの二十数年にわたる母性研究を振り返りつつ、母性愛神話によってもたらされる弊害が女性をはじめ、社会のすべての人々にとって看過できないほど深刻な影響を及ぼしている実態に警告を発するとともに、母性愛神話からの解放をめざして執筆する。

第１章　母性愛神話にとらわれた社会とそのゆがみ
第２章　母性愛に寄せる人々の慕情
第３章　母性愛神話の罠にはまる女性たち
第４章　母の乳房にぶらさがる男たち
第５章　三歳児神話―母子癒着の元凶
第６章　人はいかに三歳児神話にとらわれているか
第７章　母親の就労を憂う世論を憂う
第８章　母親の就労は本当に子どもに悪影響を与えるか
第９章　男を父にさせない母性愛神話の罪
第１０章　母性愛神話をかざす男たち
第１１章　母性愛が加害性をもつとき
第１２章　母性愛神話からの解放―女性の自己実現をめざして

[日販商品データベースより]

「母性なるもの」は社会が生み出した「神話」に過ぎない。母親を演じることに疲れた女性たちの声に耳を傾け、母性愛神話を問い直す。