- 戦争がつくる女性像
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- 価格
- 1,045円(本体950円+税)
- 発行年月
- 2000年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480085375

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「近現代史<昭和・平成>」レビューコメント
戦時体制の中で女性はどのように生きていたのか?皆が皆、心中では戦争反対!!と思いながら暮らしていたのか?戦前の日本人の意識にとても興味があるので手にしたが、ここでわかることは愛国婦人会が女性を社会へ押し出す理由を付与してくれたということだ。女性はこの時代、ただ家に閉じこもっていたわけでないことがよくわかる良書だと思う。(モニカ/女性/40代)
[BOOKデータベースより]
第二次大戦中、日本の軍部は戦時体制の中で女性をどのように位置づけていたのだろうか。またその役割へと女性たちを動員するために、国家・メディアはどのようなプロパガンダを展開したか。本書は、戦時下において160万部の発行部数を誇った「主婦之友」をはじめとする婦人雑誌の表紙や口絵の絵画作品を徹底的に検証し、「戦時文化」のイメージが女性をどのように戦争へ誘導していったかを解き明かす。もの言わぬ「母」たちの体験した大戦はどのようなものであったのか、新たな戦争史の誕生。
序章 前提 戦争・女性・イメージ(戦争システムと家父長制;性的二元論にもとづくイメージ・ステレオタイプ「戦う兵士」と「産む母」)
第1章 日本の戦時体制と女性の役割(戦時下の母性政策;非戦闘員としての女性が戦時に担う一般的役割;チアリーダー「戦争援護」集団としての女性の動員)
第2章 戦時下の婦人雑誌にみる女性イメージ(一般戦争画と婦人雑誌の挿絵との差異について;いくつかの国策婦人雑誌の記事と視覚ページの特質;「主婦之友」の記事の特質とそのイメージ;まとめ 象徴としての女性像)