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[BOOKデータベースより]
儒教的倫理観を象徴する純白の白磁、戦乱の日本に運ばれ高麗茶碗として珍重された雑器たち、「虎鵲図」に見られる気どらない暖かみのある民画、見る者の心を癒す朝鮮王朝の心に触れる。
総説 朝鮮王朝美術の特質
[日販商品データベースより]第1章 絵画と書
第2章 建築
第3章 仏教美術
第4章 陶磁器
第5章 工芸
第6章 服飾
テーマ特集 秋史 金正喜の生涯と芸術
作品解説
隣国、朝鮮半島の気どらぬ日常の美の世界をあまねく紹介する画期的な書
仏教を信奉していた高麗王朝を1392年に倒し、1910年まで500年以上存続した朝鮮王朝は、国是を儒教に改めた。自然になじみ、民を慈しむ儒教の心が「明澄な朝鮮時代の美」をはぐくんでいった。形にとらわれない陶磁器、曲がりくねったままの木材を使った寺院建築、技巧をこらさないように見えるので、いつまでも飽きのこない工芸品。朝鮮王朝の美術の特徴は、部屋に置き、つねに眺めることで儒教の精神をはぐくむことにあった。 それらの美術品は古くから日本人に愛好され、陶磁器を始め、石製品、銅製品、絵画、仏画が日本に多量に伝存している。 大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国に伝存する美術品はいうまでもなく、日本に伝存している朝鮮王朝の美術作品をあまねく取材し、今まで紹介されることの少なかった朝鮮王朝時代の美を各ジャンルから網羅した。 執筆者も韓国最高の学者と、日本最高の学者を動員し、高度ながらも理解しやすいように解説し、朝鮮王朝の美の本質に追った。眺めるたびに親しみがこみあげてくる朝鮮王朝の美術作品の中から、自然を愛し、民を慈しむ隣人の心が感じられよう。