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[BOOKデータベースより]
感覚は経験の源泉であり、経験の境界でもある。横断歩道の信号を判別する際にも、危なそうなトラックを避ける際にも感覚が働いており、感覚は日常のなかで、もっとも広範囲に活動している認知能力である。にもかかわらず感覚を考察することは容易ではない。才気あふれたアイディアを出す人を、しばしば「ある人は感覚が違う」と形容する。ところが感覚が違うということは、どういうことなのかを考えてみると、ただちに立ち往生する。「感覚が違う人」になろうと希望しても、どうやればよいのか分からないのである。感覚的なものは自明なかたちで経験できているが、思考とも言語とも異質な性格をもつため、言語や思考で問い詰めていくことが容易ではない。本書は、こうした感覚の領域に迫ろうとしている。
1 感覚の現象学(感覚の現象学に寄せて;感覚と言葉;感覚の覚醒に向けて―デカルト「感覚」論の三面;感覚はどこまで考えるのか―カント『判断力批判』に即して;感覚位相に衝動する文化差)
2 感覚論の現在(感覚と記号の形而上学;感覚経験の志向性;音楽化された認識論に向けて;感覚の精神病理;「見えないもの」を感じる)