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[BOOKデータベースより]
正統な文学からのはみ出しものとして、江戸中期に突如花開いた異端、戯作文学。二百年前の大人のマンガ―黄表紙。日常凡俗の生活風景―川柳。伝統和歌に対する戯れ歌―狂歌。戯作精神の精華を、この一冊に満載。
黄表紙(金々先生栄花夢;桃太郎後日噺;啌多雁取帳 ほか)
[日販商品データベースより]川柳(元禄期;享保期;宝暦前期 ほか)
狂歌(四方赤良;唐衣橘洲;朱楽菅江 ほか)
うがち・もじり・見立て。江戸に花開いたパロディとナンセンスの饗宴
江戸時代中期、享保改革と寛政改革の中間に、いわゆる田沼時代を中心とする、比較的のびのびした享楽的・開放的な世情を背景に、江戸の地で花開いた戯作の文学。 「黄表紙」は、もともとは婦女童女向けの絵入り仮名書き出版物である草双紙の、安永中期から文化初頭まで、およそ三十年間の呼称です。草双紙としての粗末な造本と、絵入り仮名書きでお子さま相手の出版という表面上の形式はそのままに、成人の鑑賞にもたえる第一線の文学に発展したものです。「川柳」は、本格的な俳諧の従属派生物とでもいう意識から、雑俳と呼ばれるものの一種。正確には「川柳点の前句付(まえくづけ)」というべきもので、撰者の前句付の出題に対して、多くの人々が応募する万句合(まんくあわせ)という、大衆庶民的な色彩の濃い文芸から発展しました。 「狂歌」は伝統的な和歌に対抗し、卑俗をもって高雅に挑戦するという遊び心から、天明期を頂点として文化運動の観を呈するまでになります。これらを総称して戯作といい、権威のパロディや斬新奇警な観察がもたらす写実、そして現実の戯画化などを特色とします。本書はこの江戸の戯作精神のエッセンスをふんだんに盛り込みました。