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[BOOKデータベースより]
「みちのく」には初めから「奥」がついている。しかも、寒い北の「奥」で、昔、住人は「蝦夷(エミシ)」と呼ばれて「征伐・教化」の対象になった。だから、「みちのく」人の意識にはいつも「奥」がつきまとう。みちのく人には「特殊」と思い込む権利があるのだ。さあ、みちのくらしさを求める旅に出よう。その手がかりを仏像に求めよう。
第1章 霊木のみほとけ―神と仏とのあいだ(天台寺(岩手県浄法寺町)―北の果ての鉈彫り観音;恵隆寺(福島県会津坂下町)―会津の巨大立木観音 ほか)
第2章 みちのく開拓のみほとけ―薬師如来と毘沙門天(勝常寺(福島県湯川村)―みちのくの重鎮;黒石寺(岩手県水沢市)―エミシと向き合った薬師如来 ほか)
第3章 みちのく霊山のみほとけ―流転の神仏(出羽三山(山形県)―霊山の神仏分離;鳥海山(山形県・秋田県)―天変地異の霊山 ほか)
第4章 平泉文化のみほとけ―みちのくの浄土(中尊寺(岩手県平泉町)―清衡の夢;毛越寺(岩手県平泉町)―みちのく貴賓館 ほか)