- サマー・アポカリプス
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ロシュフォール家殺人事件
創元推理文庫 415ー02
- 価格
- 1,210円(本体1,100円+税)
- 発行年月
- 1996年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784488415020
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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せみまる
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シリーズ最高傑作
本シリーズの探偵である矢吹駆が初めて登場した『バイバイ、エンジェル』が上梓されたのは1979年。近作の『吸血鬼と精神分析』は第六作目にあたりますから、すでに四半世紀以上も書き継がれているシリーズということになります。
本書は、そのシリーズ第二作目に当たるもので、舞台は冬枯れのパリから真夏の南仏に移ります。聖書の黙示録に見立てられた連続殺人に対して「現象学的直観」を武器に推理する矢吹駆の対決が描かれる本格ミステリ。
ミステリとしての愉しさと、登場人物たちの思想的・哲学的対決がうまく融合したシリーズ最高傑作といっていいでしょう。
著者は本シリーズを十作で完結させるとのことですが、早く矢吹駆とニコライ・イリイチの決着を読みたいところです。
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せみまる
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シリーズ最高傑作
本シリーズの探偵である矢吹駆が初めて登場した『バイバイ、エンジェル』が上梓されたのは1979年。近作の『吸血鬼と精神分析』は第六作目にあたりますから、すでに四半世紀以上も書き継がれているシリーズということになります。
本書は、そのシリーズ第二作目に当たるもので、舞台は冬枯れのパリから真夏の南仏に移ります。聖書の黙示録に見立てられた連続殺人に対して「現象学的直観」を武器に推理する矢吹駆の対決が描かれる本格ミステリです。
ミステリとしての愉しさと、登場人物たちの思想的・哲学的対決がうまく融合したシリーズ最高傑作といっていいでしょう。
ところで、著者は本シリーズを十作で完結させるとのことですが、早く矢吹駆とニコライ・イリイチの決着を読みたいところです。
[BOOKデータベースより]
灼熱の太陽に喘ぐパリが漸く黄昏れた頃、不意にカケルを見舞った兇弾―その銃声に封印を解かれたかの如くヨハネ黙示録の四騎士が彷徨い始める。聖書の言葉どおりに見立てられた屍がひとつ、またひとつと、中世カタリ派の聖地に築かれていく。ラルース家事件の桎梏を束の間忘れさせてくれた友人が渦中に翻弄され、案じるナディア。謎めく名探偵矢吹駆の言動に隠された意図は。