圏外からの建築

映画・写真・鏡・身体
ＳＤライブラリー　１９
Ａｒｃｈｉｔｅｃｔｕｒｅ　ｆｒｏｍ　ｗｉｔｈｏｕｔ．

鹿島出版会
ダイアナ・Ｉ．アグレスト　大島哲蔵　

• 価格: 3,960円（本体3,600円＋税）
• 発行年月: 1995年04月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784306061194

内容情報

[BOOKデータベースより]

アルゼンチン出身の本書の著者ダイアナ・アグレストは、現在ニューヨークに事務所をもつ女性建築家であり、夫のマリオ・ガンデルゾナスとの共同作品は、１９７０年代後半から８０年代にかけて、日本の建築誌でしばしば紹介された。彼女は、本書の９つの章において、映画・写真といったメディアや、鏡という道具、あるいは人間の身体や性別という問題を通して、機能主義に代表される硬直化したモダニズム都市イデオロギーの批判、街路の有する演劇性への着目、建築における男性中心主義の解体など、今日の問題意識の根幹をなす論点を縦横に展開しているのである。

第１章　場所の観念について
第２章　デザイン対ノン・デザイン
第３章　理論の不幸
第４章　建築のアナグラム―スカイスクレーパーの象徴的展開
第５章　表現の場としての都市
第６章　映像と建築に対するノート
第７章　鏡の建築／建築の鏡
第８章　表現に関する言説のための枠組み
第９章　建築　その外部から―身体、理論、そして性