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[BOOKデータベースより]
本書では、幾世紀にもわたるフランス文学・思想に見られる危機の言説を対象に、十九人の論者が、ある作家・作品によって触発された危機意識をそれぞれの視点のもとに論ずる。
第1章 近代化をめぐる危機の諸相
機械と身体―マルセル・プルーストと「精神の危機」
壊れたエコノミー―回収されえぬもののエクリチュール
マラルメのふたつの危機―イジチュールの墓とアナトールの墓
対話 危機 コミュニオン
ゴーティエの鉄道批判
第2章 危機・ジャンル・方法
もう一つの危機―「権威による論証」の消長と近代の誕生
開かれた危機のための方法―パスカルまたは断片としての世界
叙事詩の危機あるいは危機の叙事詩―『フランシアッド』再読
常態としての危機と自伝
バルザックのユートピア小説―その終焉からの出立―『農民』解読への一視点
第3章 時代の断絶―危機とエピステーメー
十七世紀初期の青春群像にみる危機意識―喜劇『ロワイヤル広場』考
マリヴォーの「修道女物語」における危機―呼称と身体
十八世紀におけるエロティックなエクリチュールの危機―クレビヨン・フィス、ディドロ、サド
想像力の危機と復権―サルトル、バシュラール、カストリアディスをめぐって
写真、あるいは記号(学)の危機―ロラン・バルト『明るい部屋』試論
第4章 エクリチュール、レクチュール―危機を越えて
危機としての「異言」
所有から存在へ―危機のエクリチュールとしての『地獄の一季節』
批評の危機に直面するジャン・ポーラン―危機を未然に防ぐ迂回の道
「私」であることの危機―プルーストの一人称について