- ゴッホとゴーギャン
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- 価格
- 3,203円(本体2,912円+税)
- 発行年月
- 1992年10月
- 判型
- B4
- ISBN
- 9784938595043
[BOOKデータベースより]
ゴッホとゴーギャンの伝記を童話風にアレンジ。名画といっしょにたのしめる、初めての幼児向け画集・絵本です。幼児〜おとなまで。
[日販商品データベースより]【博雅堂の『おはなし名画シリーズ』】
「おはなし名画シリーズ」は、「子どもが気軽に本物の芸術に触れられる環境を作りたい」という思いから作られた子ども向けの高品質な大型美術全集です。
画家の生涯を辿りながら、その作品を観賞できます。平成4年初刊以来、多くの新聞紙上にとりあげられ、「絵が大きく色も鮮やかで、文章も読みやすい。幼いころから良い絵を与えることで、子どもたちの感性を伸ばすのに役立つだろう」と高い評価を頂いています。「日本図書館協会」「全国学校図書館協議会」の選定図書であり、多くの学校教科書でも推薦されています。
美術入門書として子どもから大人まで楽しめます。
【やなせたかしさんの推薦の言葉】
「ぼくは絵の好きな子どもだったから、ちいさい時から父の書斎の美術全集を見て育ちました。しかし、それはみな大人用のものでしたから解説の文章は理解できなかったです。もっと画家の人間性そのものを知りたい。この絵を描いた人はどんな人だったかを知りたいのに、技術的な枝葉の解説が難解でした。この「おはなし名画シリーズ」は版も大きく絵も鮮明で、子どもはもちろん、大人が読んでも充分に面白くて、絵を見る楽しさと面白さが三倍になるとぼくは思います」
・第1巻「ゴッホとゴーギャン」(B4変型版 オールカラー64ページ 収録図版30点)
1992年、平成4年に刊行されたおそらく日本で初めての幼児向け絵本画集です。
画家の筆遣いが伝わる迫力ある画像と史実に基づきわかり易く綴った伝記が画家人生の輝きや悲哀を伝えます。
「ひまわり」で有名なゴッホは、その短い生涯にもかかわらず多くの人々との絆を「タンギー爺さんの肖像」「医師ガッシェの肖像」「郵便配達夫のルーラン」などの絵に描いています。ゴーギャンと共に暮らしたアルルの生活も「アルルの黄色い家」「ゴーギャンの肘掛け椅子」など多くの絵に残しました。「星月夜」「オーヴェールの教会」「麦畑の糸杉」など独特の風景画も楽しめます。
一方、人生後半をタヒチで過ごしたゴーギャンは「タヒチの風景」「タヒチの女たち」「マンゴを持つ女」「アレアレア」などタヒチとタヒチの人々を愛する心の伝わる絵を描きました。最後の作品となった「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」は、特に有名な絵画です。
二人の偉大な画家の出合いと別れに彩られた人生を本書で堪能してください。ゴッホの作品19点、ゴーギャンの作品11点が大きくて綺麗な印刷で楽しめます。
ゴッホが自ら左耳を切ってしまった、心の病にかかっていた・・・
というようなエピソードは何となく聞いたことがありましたが、
この本をしっかり読んでみて、衝撃を受けました。
心の病を患った画家の絵・・・と聞くと
どうしても不気味な作品を想像してしまうのですが、
掲載されているボッホの絵は
どれもカラリと明るく、力強い印象だったからです。
また、ゴーギャンの章では
妻に画家の道を歩むことを反対され、心が通うことはなかったと知り、驚きました。
画家の妻は皆、夫を献身的に支える印象があったのですが
自分の夢ばかりを追いかけるゴーギャンのことが、奥さんは許せなかったのでしょうか。
たったひとりで南の島で息を引き取ったという最後には
寂しさを感じる反面
「もしかすると、大好きな地で絵を描きながら過ごすことが出来て
彼は幸せだったのかもしれないな」とも思いました。
この「おはなし名画」シリーズを読んで感じたことは、
後に有名になる画家たちは皆
「なりたいな、なれたらいいな」ではなく、
「絶対になる」という強い信念を持っていたんだという事です。
展覧会に落選したり品評会で酷評を受けたりしても屈することなく
世間に媚びず、自分のスタイルを貫き通す。
絵そのものだけではなく、その作品の作者自身も皆魅力的だと思いました。
かっこいいなと思いました。(なーお00さん 20代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】