束の間の幻影

銅版画家駒井哲郎の生涯

新潮社
中村稔（詩人）　

• 価格: 2,136円（本体1,942円＋税）
• 発行年月: 1991年11月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784103828013

内容情報

[BOOKデータベースより]

敗戦まもない混迷の時代に突如現われた鬼才駒井哲郎・日本画壇に於ける新分野、“銅版画”に自らの芸術的衝動を構築したいと願った青年は、孤独な作業に懊悩し煩悶しつつ未踏の世界を築きあげて、逝った。銅版画家の複雑な人柄と作品を愛し、親しくつきあった詩人が、Ｒ夫人への日記体書簡等未公開の資料を駆使し、綿密な考証と批評を以て探るその精神の惨劇。

序章　ノートル・ダム・デ・シャン教会
第１章　銅版画との出会い
第２章　西田武雄
第３章　銅版画への出発
第４章　孤独な鳥
第５章　束の間の幻影
第６章　夢の崩壊
第７章　パリ・長谷川潔
第８章　夢の傷痕
第９章　放浪の終焉
第１０章　事故のあとさき
第１１章　多摩美大・東京芸大
第１２章　舌癌
第１３章　死