書物を焼くの記

日本占領下の上海知識人
岩波新書　青版１７２

岩波書店
鄭振鐸　安藤彦太郎　斎藤秋男　

• 価格: 924円（本体840円＋税）
• 発行年月: 1991年09月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784004150718

内容情報

[BOOKデータベースより]

「この本は問題になるだろうか」「この雑誌は、残しておいてもさしつかえないだろうか」…。日本占領下の上海で文化統制は極度に強まり、あらゆる抗日的な書籍・雑誌・新聞が所持者の手によって焼き捨てられる運命に遭った。占領下で民族を裏切らず良心的に生きた中国の知識人が、その悲痛な体験と民衆の生活を生々しく描いた貴重な記録。

はじめに
暮影
最初の犠牲者
封鎖線の内と外
「最後の授業」
書物を燒くの記
書物を賣るの記
書物の運命
遭難した友人たち
占領下の『魯迅全集』
愛國者・鄒韜奮
わが友の死―夏丐尊のこと
漢奸のできる原因
わたしの家・周佛海の家
周作人を惜しむ
鵜と魚
遺書に寄せて
〓年と女優と
ある女スパイ
飛び降り自殺
〓佩孚の生と死
悲惨な米