[BOOKデータベースより]
秋、風にのっておおぜいのなかまといっしょに旅にでたちいさいタネ。ゆくてには氷の山やあついさばくなどさまざまなきけんがまちうけています。ちいさいタネは、ぶじに旅をおえてめをだし花をさかせることができるでしょうか。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ことりをすきになった山
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【1987年10月発売】
- ふうせん
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2003年11月発売】
秋、強い風が吹くようになると、花のタネたちは風に乗って、遠くへ運ばれていきます。飛び出したたくさんのタネのなかに、とくべつちいさいタネがひとつ。ちいさいタネはなかまと一緒に飛んでいきます。タネたちは旅の途中で、太陽に焼かれ、氷の山に落ち、海に落ち、砂漠に落ち・・・力尽きていきます。風がやんで地面に落ちても、鳥に食べられ、ねずみに食べられ、人に踏まれ・・・。ちいさいタネは困難を乗り越えて、元気いっぱいに大きくなり、見事な花を咲かせます。最初のページに描かれた花のタネは10個。この10個の仲間たちが、苦労しながらも力をあわせて旅をする、というのが子ども向けのお話の定石でしょう。しかし自然界はそんなに甘くはありません。様々な困難を乗り越えて、子孫を残すことができるのは、ほんの一握りの幸運な個体だけなのです。読む人や時期によって様々な捉え方ができる、とても奥の深い絵本です。作者は世界的ベストセラー絵本「はらぺこあおむし」(偕成社)のエリック・カール。独特のコラージュ(貼り絵)に味わいがあります。
(絵本ナビ事務局長 金柿秀幸)
エリック=カールさんは、命を大切にされているのがこの絵本でよく分かりました!
訳者のゆあさ ふみえさんの言葉にもありますが うけつがれる いのちのすばらしさ 命は 巡っているのだという 輪廻の世界のようにも思えました(仏陀の世界観を思いました)
ちいさな タネが かぜにふかれて とばされています 仲間のタネと一緒に・・・・
なかまのタネは 燃えてしまったり 氷の山に落ちたり 海に落ちたり
さばく 鳥やねずみに食べられたり ふみつぶされたり
いろんな形でなくなってしまうのです 一つとして同じものはないのです
それは 万物のもの すべてに当てはまるものです
人間はもちろん 一人一人の人生は違います
作者は そんな 深い思いを このような カラフルナ絵で 美しく表現して すごいなー!
一番小さな タネが 生き残り おおきな 花をさかせました!
「こんなに大きな花は、 だれも 見たことがありません
まるで大男の庭に さく 花のようです。」
あまりの 誇張におかしさがこみ上げます たまたま 小さなタネが花を咲かせたのですが・・・・
そして また タネが風に飛ばされて 命がつながっていく不思議さに感動します!
いのちは 受け継がれていくのです!
深く心に残る絵本でした!
子供たちも この命のつながりをかんじてくれたらと思いつつ・・・・(にぎりすしさん 50代・京都府 )
【情報提供・絵本ナビ】