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[BOOKデータベースより]
何かと言えば「伝統」だ、「ニッポン生残り」だ、「総決算」だと、憲法無視・軽視・棚上げを進めてきた80年代。だが、90年代を迎えて歴史が劇的な変容を開始するなか、日本国憲法の発信する「人類普遍の原理」が、いまほど輝くときはない。本書は、このところ憲法問題の焦点となっている天皇制、安保体制、政党法論の「現点」に憲法の「原点」からの検証をかけ、激動の90年代に向け、憲法を起点にした指針を示す。
1 象徴天皇制の新時代(何をどう検証するか;プレXディの日々から;天皇の死と即位・葬儀;象徴天皇制の新時代?;即位の礼と大嘗祭)
2 安保体制の変容と改憲動向(「指針」の登場;80年代安保体制の展開;80年代の改憲動向;国際環境の激変と安保体制のゆくえ)
3 政党法と政党国庫補助(自民党「政党法要綱」;自民党「政治改革大故」;憲法と企業献金;憲法と政党補助)