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罪悪感の現象学

「受苦の倫理学」序説

弘文堂
久重忠夫 

価格
6,820円(本体6,200円+税)
発行年月
1988年03月
判型
A5
ISBN
9784335150210

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内容情報
[BOOKデータベースより]

「私は他者Xに悪いことをしたと思う」―私という主体の行為の結果生じる他者の受苦(パトス)について感受される罪悪感を、あくまで一人称的かつ経験的に分析し、一人の主体の本質、人間性の一断面に迫る。知的・普遍的現代思潮にあえて逆らい、秘私的個別性の中に特異な哲学を構築する。

第1章 方法の問題―核表現の分節(フッサール現象学の方法の検討;シェーラーにおける「感得」〔F¨uhlen〕の方法)
第2章 「私は…と思う」―倫理的主体性について(G.マルセルにおける「内省」;P.リクールにおける「反省」;テレバッハの鬱病前性格論;木村敏における鬱病の罪悪感)
第3章 「私は他者に」―罪悪感の空間性(サルトルにおける「まなざし」;和辻倫理学における「人と人との間」)
第4章 「私は…した」―行為の時間性について(M.ブロンデルにおける「波」の概念;ジャンケレヴィッチにおける「取り返しのつかないこと」;M・シェーラーにおける「悔恨」)
第5章 「悪いことをした」―行為と悪(リクールにおける悪の段階;J.ナベールにおける過ちと悪)
第6章 「私はあの人に悪いことをしたと思う」―閉鎖性あるいは閉鎖的自我(攻撃性の内面化―ニーチェ;キルケゴールにおける「閉鎖性」;N・ベルジャエフにおける「地獄」;R.D.レインの「閉鎖性」)
第7章 「私は言う」―「聞く」ことの可能性



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