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[BOOKデータベースより]
生物科学の研究は1980年代に入り大きく変貌した。70年代に培われた遺伝子組換えなどの分子生物学的技術を用いて、真核生物の複雑・多様な生命現象を統一的・総合的に理解する方向に展開している。本書は、細胞の仕組から、発生、分化、形態形成、進化まで、雑誌『科学』に掲載された日本の代表的研究者の論文25篇を収録したものである。
虫のつくり方1―線虫で何がわかるか
虫のつくり方2―線虫で何がわかるか
C.エレガンスの分子生物学
ショウジョウバエの形態形成遺伝子
ショウジョウバエの筋タンパク遺伝子
絹タンパク質の生合成
ミオシン遺伝子の発現制御と筋細胞の分化
筋肉の分化―筋タンパク質の多型性と可変性
生きもののしたたかさ1―発生研究35年
生きもののしたたかさ2―発生研究35年
動物体のパターン形成と細胞接着分子
卵の中のよそ者DNA―特に核様体の形成について
カエル初期胚のパターン形成―正常な胚になるための条件
哺乳類の発生の起原を探る
いまなぜ酵母か―真核生物のモデルとして
酵母遺伝子の転写制御―細菌とどう違うか
酵母の性転換―カセットの差し換えによる遺伝子の規則的変換
核分裂するミトコンドリア―生物増殖の原型をもとめて
ミトコンドリアの生合成
プロテインキナーゼCの研究とその展望
細胞膜の機能脂質
がん遺伝子
発がんの仕組みを考える―突然変異の視点から
がんと発生と分化とをつなぐ遺伝子群
古細菌の進化的位置
細胞共生進化説と単位膜の一般則
細胞はなぜ共生を好むか―アブラムシの細胞内共生微生物