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[BOOKデータベースより]
本書は、作家論と《イメージの周辺》を扱った批評的エッセー18篇を収める。母親の死を契機に自らをプルーストの体験に重ね合わせて語る興味深いプルースト論、バタイユ文学への深い理解に満ちた「テクストの出口」、惜しくも遺稿となったスタンダール論をはじめ、大学制度批判としての「作家、知識人、教師」「ゼミナールに」、またミシュレやブレヒトの再読、さらに無名のF・Bやサルドゥイ、ルノー・カミュなど、わが国に余り知られていない作家の選び方も刺戟的である。本書の18篇は、バルト自身の多様性と思考の流れ、さらには現代という時代の多様性を知るのに恰好のエッセー集となっている。
第1部 レクチュール(削除;ブロワ;今、ミシュレはミシュレの現代性;ブレヒトと言述―言述研究のために;F・B;バロックな面;テクストの出口;研究の構想;《長い間、私は早くから床についた》;ルノー・カミュ『トリックス』への序文 人はつねに愛するものについて語りそこなう)
第2部 イメージの周辺(作家、知識人、教師;ゼミナールに;周期的に行なわれる訴訟)