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[BOOKデータベースより]
江戸っ児をもって任ずる若い教師の坊っちゃんがその一本気な性格から、いつわりにみちた社会に愛想をつかす。作品を一貫するものは、人間漱石が持って生まれた反俗と正義の心に外ならない。ロマンティックな稚気とユーモア、その歯切れのよい表現は、爽快さにみちている。明治三十九年「ホトトギス」に発表。