第一回 静岡書店大賞 発表!

静岡県内の全書店・書店員の皆さんが選んだ、
静岡書店大賞。
HonyaClub.comにてついに結果発表!!
![]() |
静岡書店大賞とは? 子供から大人まで活字離れと本離れが叫ばれる昨今、「本の素晴らしさ」を伝えよう!の趣旨の元、静岡県内全ての書店が「今、いちばん読んで欲しい本!」を選ぶ企画が「静岡書店大賞」です。読書文化を一丸となって盛り立てよう! |

第1位 『きみはいい子』 著者:中脇初枝
書店員の皆さまのコメント
●ある街の5つの家族を舞台に「児童虐待」という共通のテーマが横たわっている連作短編。子を持つ人、親のある人、あった人、全ての人に読んで欲しい一冊です。「いい子」であろうとした子供時代を思い返す人もいれば、つい言う事を聞かない子どもに手をあげてしまったことを思い出す人もいるだろうし、またある人は変わっていく親の姿を思う人もいることでしょう。手をあげる前に、何か理由があってそうしてしまう「きみ」のことを考えてあげてください。そして、抱きしめてあげてください。そうすることの大切さがこの本の中に詰まっています。(BOOKアマノ入野店 山本様)
●虐待を扱った小説ですが、思ったよりもソフトな描写で読み易かった。子供への虐待による事件が、連日の様に報道される今、誰もが無関心ではいられないテーマだと思うので、是非おすすめしたいです。(谷島屋本沢合店 本多様)
●ネグレクトや児童虐待が巷を賑わす昨今。だからこそ親となり子を育む方には読んでほしい。虐待される子、虐待してしまう親、それをとりまく第3者的主人公たち。ネガティブな話題に触れながらもトンネルの向こうに見える灯を感じさせてくれる一冊。きっと我が子を抱きしめたくなる。珠玉の五編。※私は先生を目指す若者にもすすめています。(戸田書店掛川西郷店 高木様)
![]() |
第2位 『光圀伝』 著者:冲方丁 書店員の皆さまのコメント ●「天地明察」とは対極的なエンタテイメント性が感じられる。水戸の黄門様がこんなに血気あふれる人物だったとは!(マルサン書店イシバシプラザ店 稲穂様) |
![]() |
第3位 『三匹のおっさん ふたたび』 著者:有川浩 書店員の皆さまのコメント ●「三匹のおっさん」の続編です。前作同様痛快で、こんな3人近くにいて欲しいと思いながら、楽しく読める小説です。(戸田書店江尻台店 杉山様) |
![]() |
静岡作家賞 『本ボシ』 著者:曽根圭介 書店員の皆さまのコメント ●「現場は沼津」がイチバンしっくりくるキャッチコピーです。静岡県東部の中核都市として発展してきた沼津。いまその街を中心に連続殺人が!狩野川、千本浜、香貫大橋が登場し、近隣の清水町・裾野市でも事件が発生。そして終盤に差し掛かるころにはなぜか「マルサン書店」の名が!まさか店内で事件発生なのか?!作者は沼津出身で江戸川乱歩賞受賞者の曽根圭介。ご当地警察小説が誕生しました。(マルサン書店仲見世店 小川様) |
![]() |
特別賞 『おもかげ復元師』 著者:笹原留似子 書店員の皆さまのコメント ●本書を読み始めた瞬間から涙があふれてしまいました。初孫の骨壺を「高い、高〜い」して天国に送るおじいちゃんの光景は、かけがいのない思いの結晶です。小説ではありませんが、今年、書店員としておススメしたいのは「おもかげ復元師」です。(江崎書店袋井店 新村様) |

第1位 『きょうのごはん』 著者:加藤休ミ
![]() |
|
書店員の皆さまのコメント
●とにかく絵がどれもおいしそう。大人が見ると、今日の夕飯は家族でごはんが食べたくなります。(マルサン書店富士店 大畑様)
●ただただおいしそう!!具だくさんのカレーやさんま、コロッケのサクサク感が、ダイレクトに伝わります。こんなにおいしそうな絵の絵本はなかなかないかも。(谷島屋連尺店 大塚様)
●表紙のサンマが何とも言えないおいしそうな感じに描かれているのに目を引く。とある町の商店街の様々なお宅へネコがもぐり込んで“突撃となりのごはん”をしているのがおもしろいな、と思った。誰かと食べるごはんはこんなにもおいしいんだよ、と言っているようにも思った。(戸田書店城北店 三浦様)
●ネコ視線のリアルな食べ物の絵本です。イラストがとってもおいしそうで、食べたくなります。最後に、ネコが主人公だとわかってああなるほどと思いました。(戸田書店城北店 松永様)
●日常の夕ごはん風景をネコがリポート。クレヨンで描いたとは思えない絵が食欲をそそります。(谷島屋本沢合店 平野様)
![]() |
第2位 『ふじさんファミリー』 著者:みやにしたつや 書店員の皆さまのコメント ●地元作家のみやにし先生が、富士山を題材にして温かな家族を描いていて、大人にも子どもにも大人気です!!特に沼津にある香貫山を擬人化した「かぬきやまおじさん」が登場するのが大きなポイント!続編が早く出ないかと待ち望まれます。(マルサン書店イシバシプラザ店 亀井様) |
![]() |
第3位 『うどんのうーやん』 著者:岡田よしたか 書店員の皆さまのコメント ●タイトルが面白い。表紙のイラストも面白い。内容もシュールで面白い。関西弁で人情味あふれる主人公「うどんのうーやん」はなんと店が人手不足のため自分自身をきつねうどんにして出前で運ぶうどんという設定。普段絵本を読まない人も十分楽しめると思います。(谷島屋本沢合店 本多様) |

第1位 『100万回生きたねこ』 著者:佐野洋子
![]() |
講談社 担当編集者様より受賞コメントが届きました!
「『100万回生きたねこ』は、2012年に刊行35周年を迎えました。 |
書店員の皆さまのコメント
●小さな子には少し難しいかもしれませんが、大事なことを親子で考えながら読める本だと思います。(江崎書店袋井店 鈴木様)
●幼い時から今に至るまで、何十回何百回読んでも飽きない絵本。一人一冊この本は持つべきではないでしょうか。奥深くて読むたびに新たな発見があり考えさせてくれる最高の一冊。(マルサン書店富士店 山島様)
●小さな頃好きでよく読んでいた絵本です。大人になってから読んでも感動でき、より深く理解できるようになっても楽しめます。大人も子供も読める絵本です。(マルサン書店富士店 渡辺様)
●生きること、愛すること、愛する人を失う悲しみを教えてくれる本です。大人の絵本だと思います。(戸田書店御殿場店 スタッフ様)
![]() |
第2位 『ぐりとぐら』 著者:中川李枝子 書店員の皆さまのコメント ●子どもの頃大好きだった絵本です。やはり、最後に作るカステラを食べてみたいと思ったものです。自分の子どもにも読んで聞かせ、子供たちにとっても大好きな絵本になりました。昔からの永遠のベストセラーだと思います。(吉見書店外商部 高津様) |
![]() |
第3位 『はらぺこあおむし』 著者:E・カール 書店員の皆さまのコメント ●本に、といいますか、ページに仕掛けがある!というのは、子供心にとても魅力的でした。その仕掛けとともに、色鮮やかな蝶への羽化。感動です。ポップアップ絵本もオススメ!今はこういう選択肢があってとてもうらやましいです。(BOOKアマノ入野店 松本様) |
