- 熱帯の家畜と人 飼育と流通を地理学から探る
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海青社
池谷和信
- 価格
- 3,960円(本体3,600円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784860994372

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[BOOKデータベースより]
第1部 家畜化・品種化のパースペクティブ(飼育イノシシと人―沖縄の事例から家畜化を考える―;「森の民」が家畜を飼うとき―エチオピア南西部・マジャンギルの家畜飼養―;家畜飼育からみたタイ農村の生業変化;家畜の毛の加工技法と利用)
[日販商品データベースより]第2部 文化に根ざした家畜・家禽飼育(家禽卵文化としてのフィリピンのウズラ飼育と卵利用;タイ北部の農村開発における山地民の対応―ウシやバリケンの導入の試み―;出稼ぎと手のかからない家畜飼養―ネパール山地村落における舎飼いと日帰り放牧―;農村を移ろうブタ、農村を追われたブタ―ケニア・養豚フロンティアにおける経営変化と地域分業システム)
第3部 都市の市場と家畜の流通(大都市のなかの養豚と肉の流通―コンゴ民主共和国のキンシャサの事例―;タイのウシ・スイギュウ定期市―地域をめぐり、国境を越える流通の諸相―;大都市に集まるスイギュウ―パキスタン・カラーチの都市搾乳業―)
先進国が抱える“家畜問題”解決への道しるべ!
――畜産、獣医、海外支援に関わる人が必ず読むべき一冊!
日本人がイメージする「家畜」といえば、ウシやブタ、ニワトリだろう。
それも、「品種化」された効率的に飼育できる動物たちのはずだ。
しかし、日本をはじめ先進国で広く行われている近代的な畜産は、複数の問題を抱えている。
飼料生産のための環境破壊、糞などによる水質汚染、密集して飼うことによるストレスや感染症のまん延……。
一方、本書のテーマである熱帯の家畜は、じつに多彩だ。
スイギュウ、ゾウ、ラクダ、リャマ、ウズラ、バリケンなどといった日本では動物園でしか会えないような動物たちが「家畜」として飼育され、ミルクや食肉、毛織物などの形で流通している。
その飼育形式もじつに多様だ。自由に畜舎を出てエサを食べたら帰ってくるような飼育の仕方もあれば、1000万人が暮らす大都市の一角でブタやヤギを飼う人もいる。
私たちがイメージするよりはるかに豊かで多様な熱帯の小規模畜産を、「地理学」的手法で紐解くことで、先進国の畜産業が抱える問題に、新しい視点を与えようというのが本書の目的だ。
多くの著書・論文を執筆してきた編者が、新しい学問領域を切り開く!