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[BOOKデータベースより]
癒しの「マリン・アーティスト」なのか?究極の「アウトサイダー」なのか?初のクリスチャン・ラッセン論。
1 「ラッセン体験」への招待(クリスチャン・ラッセンの画業と作品―事後的評価と再召喚される「ベタ」(原田裕規);美術史にブラックライトを当てること―クリスチャン・ラッセンのブルー(千葉雅也))
[日販商品データベースより]2 日本社会における受容―美術史の闇を照らすために(「日本の美術に埋め込まれた“ラッセン”という外傷」展(大野左紀子);“アウトサイダー”としてのラッセン(斎藤環);ラッセンという過剰さ―美術史は何を書くことができないのか(加島卓))
3 「価値」をめぐって―いかにして「見る」べきか?(信用と複製芸術―紙幣としての美術(櫻井拓);“見世物”に対するまなざしの行方―ラッセンの日本的受容をめぐって(河原啓子))
4 二つの世界―サーフィンとアート(クリスチャン・ラッセン、二つの世界のエッジで(石岡良治);ラッセンをイルカから観る―ジョン・C.リリィ再読のための一試論(土屋誠一))
5 制度批判を越えた“新しいつながり”へ(ラッセンの(事情)聴取(星野太);樹木と草原―「美術」におけるクリスチャン・ラッセンの位置を見定めるための、また、それによって従来の「美術」観を変更するための予備的考察(北澤憲昭))
クリスチャン・ラッセンを日本美術の分断のひとつの象徴と捉え、徹底した作品分析と、日本における受容のかたちを明らかにする。多彩なフィールドに立つ論者15名による、初のクリスチャン・ラッセン論。